ポマードとは?
ポマードは、髪をしっかりと整えるために使用されるスタイリング剤で、ツヤのある仕上がりと強力なホールド力が特徴です。ドンキや薬局などでも購入でき、ヘアセット用品として幅広い年代に使用されています。
かつては油性ポマードが主流で、鉱物油や植物油を使用し、髪をしっかり固めてスタイルを長時間保つ整髪料として人気がありました。
リーゼントやオールバック、七三分けといったクラシカルなヘアスタイルに使われることが多かったものの、現在ではより使いやすい水性ポマードも登場し、日常的な使用が増えています。
水性ポマードは油性に比べて簡単に洗い流せるため、手軽さが求められる現代のライフスタイルにフィットしています。
グリース・ワックスとの違い
ポマードには油性と水性の2種類があり、グリースは水性ポマードと同じものとして扱われることが多いです。
ワックスはポマードやグリースと異なり、マットな質感が特徴の整髪料です。ツヤを出さずに髪を立体的にスタイリングしたり、自然な仕上がりを求めたいときに適しています。
ポマードの選び方3ポイント
・水性・油性の特性で選ぶ
・ツヤの有無や香りなどの仕上がりで選ぶ
・自分の髪質に合うものを選ぶ
自分に合ったポマードを選ぶ際は、3つのポイントから考えてみましょう。以下で詳しく解説していきます。
【1】水性・油性の特性で選ぶ
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
油性ポマード | 軽い使用感 洗い流しやすい | 汗や湿気に弱い セットが崩れやすい |
水性ポマード | セット力・キープ力がある 汗や湿気に強い | 洗い流すのが難しい 香りが強め |
ポマードを選ぶ際には、水性と油性の違いを理解することが重要です。
水性ポマードは、現在の主流となっているタイプで、使いやすさと洗い流しやすさが大きな特徴です。
ツヤ感が程よく抑えられているため、ビジネスシーンなどのフォーマルな場面でも使いやすく、軽い使用感が好まれています。ただし、水性ポマードは水に弱く、汗や雨でスタイルが崩れやすい点に注意が必要です。
一方、油性ポマードは強力なセット力とキープ力を誇ります。
とくに、オールバックやリーゼントなど、しっかりと髪を固定したい場合におすすめです。油性ポマードは汗や湿気にも強く、長時間崩れにくいのが特徴ですが、その一方で洗い流すのが難しく、しっかりとシャンプーする必要があります。
また、強めの香りがついている製品が多いため、使用する際には香りの好みやシーンを考慮することも重要です。
【2】ツヤの有無や香りなどの仕上がりで選ぶ
ポマードを選ぶ際は、仕上がりのツヤ感や香りにも注目しましょう。
ツヤ感のあるポマードは、クラシカルな髪型やビジネスシーンにマッチします。オールバックやリーゼント、ツーブロックなど、髪をしっかりとまとめたいスタイルでは、ツヤありのポマードを使うことで、髪に光沢が生まれ、洗練された印象を与えます。
一方、ツヤのないマットタイプのポマードは、ナチュラルな仕上がりを求める場合に適しています。とくに、センターパートやニュアンスパーマのようなカジュアルなスタイルには、ツヤを抑えたマットポマードが自然な印象を与え、ラフさとスタイリッシュさを兼ね備えた髪型に仕上がります。
また、香りもポマード選びの重要な要素です。香りの強さや種類はさまざまですが、ビジネスシーンでは控えめな香りのものが適しており、プライベートでは自分の好みに合った香りを選ぶのが良いでしょう。
【3】自分の髪質に合うものを選ぶ
ポマードを選ぶ際には、髪質との相性も考慮することが重要です。
髪質 | 油性ポマード | 水性ポマード |
---|---|---|
細い・柔らかい | ✕ 髪が潰れてしまう | ◯ 自然な仕上がり |
太い・硬い | ◯ 強いセット力で髪型キープ | △ 髪型が崩れやすい |
髪が細く柔らかい場合は、硬めのポマードを使用すると、髪がペタッと潰れてしまうことがあります。細く柔らかい髪質には、軽めで柔らかいテクスチャの水性ポマードを選ぶと、自然な仕上がりを維持しやすくなります。
逆に、太く硬い髪質の人は、軽めのポマードだとホールド力が足りず、髪型が崩れやすいことがあります。そのため、しっかりとしたセット力を持つ油性ポマードや、ホールド力の高い水性ポマードを選ぶと良いでしょう。
毛量 | 重い質感のポマード | 軽い質感のポマード |
---|---|---|
多い | ◯ クセを抑えられる | △ 髪型が広がりやすい |
少ない | ✕ 重たい印象に | ◯ 自然なボリューム感 |
また、毛量が多い方には、セット力の強いポマードがおすすめ。クセを抑えつつ、長時間キープできるタイプなら、タイトに仕上げられます。くせ毛のある方も同様にくせを抑えてセットできるでしょう。
反対に、髪が少なめの方やボリュームを出したい方には、あまり重くならない軽いポマードを選ぶと自然なボリューム感を出しやすくなります。
最終的には、自分の髪質やヘアスタイルに合わせて、適したポマードを選ぶことが重要です。
水性ポマードのおすすめ3選
画像 | 商品名 | 内容量 | 香り |
---|---|---|---|
BROSH(ブロッシュ)|BROSH POMADE | 115g | アンバーノート | |
REUZEL(ルーゾー)|Reuzel Blue Pomade | 340g | 癒しと清潔感のあるパウダー系 | |
Baxter OF CALIFORNIA(バクスター オブ カリフォルニア)|HARD WATER POMADE | 60g | – |
BROSH(ブロッシュ)|BROSH POMADE
日本人の髪質でもしっかりホールドできるポマード
BROSH(ブロッシュ)のBROSH POMADEは、髪質の硬い日本人に合わせた強いセット力で、しっかりと抑えつけられるポマードです。ホールド力があるにも関わらず水性ポマードなので、シャワーで落とせるのが嬉しいポイント。
セット力と扱いやすさを備えているため、ポマード初心者にもおすすめです。
内容量 | 115g |
タイプ | 水性 |
香り | Top:ベルガモット、マンダリン、アニス、クローブMiddle:ラベンダー、ジャスミン、ローズ、セダーウッドBase:バニラ、サンダルウッド、ムスク、アンバー、トンカビーン |
▼購入者の口コミ
髪を濡らさずに適量とって伸ばしてなじませて使ってます。水性ポマードで汗に弱いと聞いていたのですが、汗っかきの私でも1日キープできます。
そして何より匂いがかっこよくて気に入っています!
出典:Amazon
髪質には個人差がありますが、伸びやセット力などのバランスが良く、水性ということから洗浄も容易で、日常的に使いやすい整髪料だと思います。いろんな製品がありますが、缶のデザインも可愛いですので、一度試してみても良いと思います。
出典:Amazon
REUZEL(ルーゾー)|Reuzel Blue Pomade
ツヤ感のあるスタイルを長時間維持できるポマード
REUZEL(ルーゾー)のReuzel Blue Pomadeは、仕上がりにツヤ感を出しながら、長時間キープできるポマードです。
水性ポマードながらストロングホールドタイプのため、タイトなスタイルの方におすすめです。
内容量 | 340g |
タイプ | 水性 |
香り | 癒しと清潔感のあるパウダー系 |
▼購入者の口コミ
香水代わりになると思える程にバニラの良い香りがします。
髪の毛がビシッとセットでき、運動してもセットが崩れにくいです。
出典:Amazon
つけこごちとセットはすごくやりやすいです。香りは洗練されたとかありますが、甘すぎて不評です。車に匂いが籠ってしまうので甘い香り苦手な人は要注意です。
出典:Amazon
Baxter OF CALIFORNIA(バクスター オブ カリフォルニア)|HARD WATER POMADE
弾力性のある繊維でしっかりホールドするポマード
Baxter OF CALIFORNIA(バクスター オブ カリフォルニア)のHARD WATER POMADEは、髪に立体感とツヤを与えてホールドできる水性ポマードです。
濡らした髪に使用すればウェットな仕上がりに、乾いた髪に使用すれば自然な仕上がりにと使い分けられます。
内容量 | 60g |
タイプ | 水性 |
香り | – |
▼購入者の口コミ
少量で纏まりもいいし、持続性があって愛用してます!
ベタつきも少なく。香りもほのかにしていい感じです。
使い続けたい商品ですね!
出典:Amazon
行きつけの理容室でセット時に使用してもらったのをきっかけに使い続けています。ハード過ぎず、水で簡単に洗い流すことができ、とても使い易いです。
出典:Amazon
油性ポマードのおすすめ4選
画像 | 商品名 | 内容量 | 香り |
---|---|---|---|
コスメテックスローランド|バーバーメン ヘアポマード ハード | 70g | ホワイトムスク | |
柳屋|柳屋 ポマード | 120g | – | |
REUZEL(ルーゾー)|Reuzel Green Pomade | 340g | 爽やかなアップル | |
阪本高生堂|チャーミングポマード クラシック | 200g | ムスク |
コスメテックスローランド|バーバーメン ヘアポマード ハード
オーガニック成分配合の油性ヘアポマード
コスメテックスローランドのバーバーメン ヘアポマード ハードは、髪にツヤと与えてうるおいを保つ油性ポマードです。
髪型をキープするだけでなく、乾燥や熱から髪を守ってくれます。髪のダメージが気になる方におすすめです。
内容量 | 70g |
タイプ | 油性 |
香り | ホワイトムスク |
▼購入者の口コミ
テクスチャーもきれいだし、伸びも良く使いやすいポマードです。何よりコスパが素晴らしい!
出典:Amazon
オールバックにするのに購入。レトロなデザインの瓶はお洒落だし髪もしっかり整う割には洗えばすぐに落ちてくれます。
出典:Amazon
柳屋|柳屋 ポマード
男性の整髪料といえばの元祖ポマード
柳屋のポマードは、大正9年の発売から現在に至るまで販売され続けているロングセラーポマードです。
天然ヒマシ油やモクロウなどの植物性原料で、粘り強いキープ力を発揮。日本人特有の固い髪の毛もしっかりとホールドします。
内容量 | 120g |
タイプ | 油性 |
香り | – |
▼購入者の口コミ
日常は水性ポマード、グリースを使っていましたが久々に使ってみましたが嫌な香りではなく良いです。艶もありオールバックで長持ちします。
軽くコームで綺麗に整うのも嬉しいです。洗髪もシャワーで流してから洗えば問題ありません。良いですよ。
出典:Amazon
長年愛用しています。オールバックやリーゼントには欠かせません
汗っかきなので、普通のワックスやジェルだと髪型が崩れやすく、再セットもし辛いですがポマードは簡単にセットし直せるのでありがたいです
出典:Amazon
REUZEL(ルーゾー)|Reuzel Green Pomade
コーム調髪にぴったりな強い粘度のポマード
REUZEL(ルーゾー)のReuzel Green Pomadeは、強い粘度で長時間キープできる油性ポマードです。
オールバックや七三スタイルなど、コーム調髪をしたい方におすすめ。油性タイプですが、水性をベースにすることで落としやすくするといった使い方もできます。
内容量 | 340g |
タイプ | 油性 |
香り | 爽やかなアップル |
▼購入者の口コミ
油性です。水性ポマードをつけた後に軽く髪の表面につけています。油性ならではの艶と香り最高です。女性受けも良く、すごく良い香りですねと言われました。
出典:Amazon
使いやすく匂いもいい!
セット力もかなりいい!
出典:Amazon
阪本高生堂|チャーミングポマード クラシック
ムスクの香りで大人の雰囲気を醸し出すポマード
阪本高生堂のチャーミングポマード クラシックは、シックな雰囲気を演出する油性ポマードです。
植物性原料をベースにした油性ポマードで、1日中キープできるセット力はもちろん、ツヤ感も与えられます。
内容量 | 200g |
タイプ | 油性 |
香り | ムスク |
▼購入者の口コミ
ナチュラルなセットが可能で、香りが良い!セットがしやすいのも魅力です!欲を言えば出先用として、これより一回り小さいタイプも欲しいです!次回もリピしますよ!
出典:Amazon
ウェット感を求める人には、おすすめできるが、匂いが独特なので好みが分かれるところ。
出典:Amazon
ポマードの使い方
1. 髪を軽く湿らせる
2. 適量のポマードを手に取る
3. 手のひら全体に広げる
4. 髪全体になじませる
5. 櫛やコームで整える
ポマードの使い方は上記の通り。ポマードの使用量は髪の長さなどで異なりますが、人差し指か中指の第一関節まで乗せた量が目安です。
ヘアスタイルによっては、ポマードを使用する前にドライヤーで髪の流れを作っておくと良いでしょう。
最後に、ポマードを使った髪型を紹介します。
くせ毛・パーマスタイルでポマードを使うセット方法
くせ毛やパーマは水性ポマードでラフな印象に仕上げましょう。
▼使い方
1. 少量のポマードを手のひらで伸ばす
2. 毛先を中心に全体的に揉み込む
3. 指で軽く髪をつまんでパーマの動きを強調させる
4. 全体的にほぐす
フェードスタイルでポマードを使うセット方法
サイドからトップにかけてグラデーションがかかったフェードスタイルは、油性ポマードでシャープな印象を与えつつ、全体の流れを意識した仕上がりにしましょう。
▼使い方
1. ポマードを指全体に広げる
2. トップの髪から後ろに向かってなじませる
3. サイドを下から上に向かって薄く塗布する
4. コームで髪の流れを整える
ポンパドールでポマードを使うセット方法
ボリュームを持たせたポンパドールは、油性ポマードで立体感を意識してセットしましょう。
▼使い方
1. ドライヤーで根元から立ち上げるように乾かす
2. ポマードを指全体に広げる
3. 前髪の根元から後ろへ向かってしっかりと馴染ませる
4. コームで前髪を立ち上げながら後ろへ流す
5. サイドを下から上に向かって塗布
6. ヘアスプレーで固定する
ポマードに関するよくある質問
ここからは、ポマードに関する疑問をQ&A形式で解説します。
Q1.ポマードのメリットとデメリットは?
ポマードのメリットとデメリットは、下記のとおりです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
油性ポマード | 軽い使用感洗い流しやすい | 汗や湿気に弱いセットが崩れやすい |
水性ポマード | セット力・キープ力がある汗や湿気に強い | 洗い流すのが難しい香りが強め |
髪のセット力や洗い流しやすさなど、求めているものを踏まえて自分に合ったポマードを選びましょう。
Q2.ポマード・グリース・ワックスはどう使い分ける?
油性ポマード:髪にツヤを与えてしっかりと固めたいとき
グリース(水性ポマード):動きのあるスタイルやラフな印象を与えたいとき
ワックス:ツヤを抑えてナチュラルな仕上がりにしたいとき
ポマードを油性、グリースと水性ポマードを同じものとした場合、上記のように使い分けるのがおすすめです。なりたいスタイルに合わせて使い分けてみてください。
Q3.コスパの良いおすすめポマードは?
「REUZEL(ルーゾー)」の水性ポマード、油性ポマードは、大容量であるうえ、比較的手にとりやすい価格で販売されており、コスパが良いでしょう。
▼スタイリング剤を使いこなして美オジになろう